
オフィスや商業施設、医療施設などさまざまな空間で採用が増えている調光フィルム。 プライバシーを確保しながら開放的な空間をつくることができる建材として注目されています。
調光フィルムについて調べていると、「ヘイズ(HAZE)」という言葉を目にすることがあります。 しかし、はじめて見る方にとっては「ヘイズとは何?」「透明度と何が違うの?」と疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
ヘイズ値は、ガラスやフィルムの透明感や曇り具合を示す重要な指標です。 本記事では、調光フィルムを検討している設計会社・施工会社・施設担当者の方に向けて、ヘイズ値の意味や見え方の違いについてわかりやすく解説します。
目次
ヘイズ(HAZE)とは?
ヘイズ(HAZE)とは、ガラスやフィルムを透過する光の「散乱(拡散)」の割合を示す数値で、簡単に言うと曇り具合や透明感を表す指標です。
数値が低いほど光の散乱が少なく、ガラスはクリアに見えます。 反対に数値が高いほど光が拡散し、ガラスが白く曇ったように見えます。
調光フィルムでは、透明状態の見え方を評価する際にこのヘイズ値がよく使われます。 透明時のヘイズ値が低いほど、通常のガラスに近いクリアな視界になります。
一般的には、正面から見た場合よりも斜めから見たときの方がヘイズは目立ちやすく、また強い光源がある場合にも曇りが感じられることがあります。 そのため設計段階では、設置位置や照明環境も含めて検討することが重要です。
ヘイズ値と透明度の目安
ヘイズ値と見え方の関係は、一般的に以下のように整理されます。
| HAZE(ヘイズ)値 | 透明度の目安 |
|---|---|
| 0% | 完全な透明 |
| 1〜3% | 非常に高い透明度 |
| 3〜6% | 高い透明度 |
| 6〜10% | 中程度の透明度 |
| 10〜20% | やや曇りが感じられる |
| 20%以上 | 透明感は低く白濁が目立つ |
調光フィルムの場合、透明状態のヘイズ値は製品によって異なります。
一般的には3〜6%程度であれば、ガラスとしての透明感を十分に感じられるレベルとされています。
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ヘイズ値が低いフィルムの特徴
ヘイズ値が低い調光フィルムは、透明状態の視界がクリアで、ガラス本来の開放感を損ないにくいという特徴があります。
・ガラスに近い透明感
・空間が広く見える
・デザイン性の高い空間に向いている
そのため、オフィスの会議室やショールーム、商業施設など、 空間の意匠性を重視する場所ではヘイズ値の低いフィルムが選ばれる傾向があります。
ヘイズ値が高いフィルムの特徴
一方、ヘイズ値が高いフィルムは光を大きく拡散させるため、透明状態でもやや白く見えることがあります。
・ガラスがやや白濁して見える
・光を拡散しやすい
・視線をぼかす効果がある
プライバシー性を重視する用途ではメリットになる場合もありますが、 空間の透明感を重視する場合はヘイズ値の低い製品が選ばれるケースが多くなります。
ヘイズと「透過率」の違い
ヘイズと混同されやすい指標に「透過率」があります。 どちらも透明度に関係する数値ですが、意味は異なります。
ヘイズは光の散乱量(曇り具合)を示す指標ですが、 透過率はどれだけ光が通過するかを示す数値です。
例えば、透過率が高くてもヘイズ値が高い場合は、 光は通していてもガラスが白っぽく見えることがあります。
透過率にはさらに
・平行光線透過率
・全光線透過率
といった種類があり、それぞれ意味が異なります。
この透過率の違いについては、別コラム 「平行光線透過率と全光線透過率の違い」で詳しく解説していますので、 透明度の理解を深めたい方はあわせてご覧ください。
調光フィルムとヘイズ値
調光フィルムは、電源のON/OFFによって透明と不透明を切り替える特殊フィルムです。
透明状態ではガラスとしての開放感を保ち、 不透明状態では瞬時にプライバシーを確保することができます。
そのため、透明状態の見え方を左右するヘイズ値は、調光フィルム選びにおいて重要な要素になります。
例えば、調光フィルムKasmyでは透明時のヘイズ値が約4〜5%程度となっており、 ガラスに近いクリアな視界を確保しながら調光機能を実現しています。
調光フィルムを選ぶときのポイント
調光フィルムを選ぶ際には、ヘイズ値だけでなく以下のポイントもあわせて確認することが重要です。
・ヘイズ値(透明時の曇り具合)
・透過率(光の通りやすさ)
・ガラスサイズへの対応
・施工方法(先貼り・後貼り)
・施工体制
これらを総合的に検討することで、設置空間に適した調光フィルムを選ぶことができます。
まとめ
ヘイズ(HAZE)とは、ガラスやフィルムの曇り具合を示す指標であり、透明感を判断するための重要な数値です。
・ヘイズ値が低いほど透明度が高い
・ヘイズ値が高いほど曇りが強くなる
・調光フィルムでは透明時の見え方に大きく影響する
調光フィルムを選定する際には、ヘイズ値に加えて透過率や用途も考慮することが重要です。
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