
ガラス張りの会議室は、開放感やデザイン性に優れている一方で、「モニター画面が外から見えてしまう」という課題があります。
特に、廊下やエレベーターホール、共用スペースなど、人の行き来がある場所に面した会議室では、会議資料や顧客情報などが意図せず外部から見えてしまうことがあります。
「空間の開放感は保ちつつ、モニター画面だけを隠したい」というニーズに対する方法の一つが、ステルスフィルム「KURO-OBI(クロオビ)」です。
本記事では、会議室のモニターを外から見えなくする方法を比較しながら、KURO-OBIの仕組み、特長、施工方法、費用、導入前の確認ポイントを解説します。
目次
会議室のモニターが見えてしまう問題とは
ガラスパーテーションを使用した会議室では、室内の様子が見える一方で、モニター画面に表示された情報まで外部から見えてしまうことがあります。
会議資料や顧客情報、営業資料などが廊下や共用スペースから見える状態は、情報漏えいのリスクにつながります。
特に、以下のような情報をモニターに表示する場合は注意が必要です。
・顧客情報
・営業資料
・契約内容
・社内戦略や機密情報
ガラスの開放感を活かしたい一方で、モニターに表示される情報は外から見せたくないという場合には、モニター部分に限定した対策が必要になります。
会議室のモニターを見えなくする方法
会議室のモニターを外から見えなくする方法には、ブラインドやロールスクリーン、目隠しフィルム、調光フィルムなどがあります。
それぞれ特徴が異なるため、ガラスの開放感を残したいのか、ガラス全体を隠したいのかなど、目的に合わせて選ぶことが重要です。
| 方法 | 開放感 | 情報漏えい対策 | 電気工事 |
|---|---|---|---|
| ブラインド・ロールスクリーン | △ | 〇 | 不要 |
| 目隠しフィルム | △ | 〇 | 不要 |
| 調光フィルム | 〇 | 〇 | 必要 |
| KURO-OBI | ◎ | ◎(モニターのみ) | 不要 |
ブラインドや目隠しフィルムは、モニターだけでなく視界そのものを遮ることがあります。
一方、KURO-OBIは、ガラスの開放感を活かしながらモニター画面だけを隠すことを目的としたフィルムです。
KURO-OBI(クロオビ)とは
KURO-OBIは、ガラス面に施工することで、部屋は見えるまま、モニターに表示される画面だけを隠すステルスフィルムです。
一般的な目隠しフィルムのようにガラス全体を隠すのではなく、モニター画面を外部から見えなくすることを目的としています。
空間の開放感を保ちながら、画面だけを遮蔽できる点がKURO-OBIの特長です。
会議室や応接室、役員室、個室ブースなど、ガラスパーティションを使用した空間の情報漏えい対策に活用できます。
KURO-OBIの仕組み
KURO-OBIは、透過性のある黒色のフィルムをガラス面に施工することで、モニター画面の見え方を変えるフィルムです。
- ・室内からはモニター画面を見ることができる
- ・室外からは画面が黒く見えて隠れる

車のカーフィルムのような、透過性のある黒味を帯びたフィルムで、ガラス全体を不透明にするものではありません。
そのため、モニターを使用している室内側では画面を確認しながら、廊下などの外側からはモニターに表示された情報を見えなくすることができます。
■実際の見え方を動画でご紹介
KURO-OBIを施工したガラスの実際の見え方をご覧いただけます。
KURO-OBIのメリット
■ 情報漏えい対策になる
空間全体ではなく、モニター画面だけを外から見えなくし、必要な情報のみをピンポイントで保護できます。
■ガラスの透明感と開放感を維持
曇りガラスやブラインドのように視界全体を遮ることなく、ガラスパーティションの開放感や透明感を保ちながら、モニターの覗き見対策ができます。
■ 既存ガラスに後付けできる
既存ガラスに貼り付けるだけで施工でき、電気工事も不要なため短期間で導入可能です。施工後すぐに会議室を使用できます。
■ スモールスタート可能
必要な場所やモニター単位で段階的に導入でき、コストを抑えた運用ができます。既存空間を活かしながら、必要な範囲から無理なく導入できます。
KURO-OBI施工方法
KURO-OBIは、既存のガラスに後から施工する「後貼り施工」が基本です。
施工する際は、モニターが設置されている部屋の室内側のガラスにフィルムを貼り付けます。
また、施工当日に現地でフィルムをカットするため、施工場所にはフィルムを広げて作業できるスペースが必要です。
施工範囲は、モニターの位置やガラスのサイズ、空間のデザインなどに応じて決定します。
■ 目線貼り
ガラスの一部に施工する方法です。
モニターの位置や目線の高さに合わせて施工範囲を設定することで、必要な部分を中心にモニターを隠すことができます。
■ 全面貼り
ガラス全面に施工する方法です。
ガラス面全体に統一感を持たせたい場合や、空間全体の意匠性を重視したい場合に適しています。
目線貼りと全面貼りの違いや、それぞれの施工方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶KURO-OBI(クロオビ)の施工方法|目線貼りと全面貼りの違い
施工方法や導入時の注意点については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
KURO-OBI導入前に確認したいポイント
KURO-OBIは、すべてのモニターに同じように使用できるわけではありません。
施工前に、使用するモニターやガラスの状態などを確認することが重要です。
■ 対応モニター
主に液晶モニター(LCD)が対象です。
モニターの機種や仕様によって画面の隠れ方が異なるため、施工前に実際のモニターを使って確認します。
一般的には40インチ以上のモニターを推奨していますが、40インチ未満のモニターでも、機種によっては画面を隠せる場合があります。
実際の見え方はモニターごとに異なるため、事前にサンプルでご確認ください。
対応モニターについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶KURO-OBI対応モニターガイド|施工前に確認したい5つのポイント
■ 施工できないケース
以下のような条件では施工が難しい場合があります。
・フィルムをかざしてもモニターが隠れない場合
・直射日光が当たる外窓ガラス
・凹凸のあるガラス面
・LEDモニター
KURO-OBI施工の流れ
KURO-OBIは、施工前に実際のモニターで画面が隠れることを確認したうえで施工します。
基本的には、お問い合わせ・ご相談 → 概算見積り→詳細打ち合わせ →発注→ 施工の流れで進めます。
KURO-OBIの導入から施工までの詳しい流れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶ KURO-OBI導入の流れ|お問い合わせから施工完了までをわかりやすく解説
KURO-OBIの施工にかかる費用
KURO-OBIの導入費用は、ガラスサイズや施工範囲、施工場所によって異なります。
具体的にはフィルム代の他に、
- ・フィルム代
- ・フィルム施工費(フィルムのカット・貼り付け作業)
- ・専用梱包費(専用梱包での輸送)
- ・出張費(エリアによる)
などが掛かります。正確な費用は詳細確認のうえでの見積もりとなります。
概算見積りに必要な情報にいては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶KURO-OBIのお見積りに必要な情報|概算見積りに必要なものを解説
導入事例

施工後の廊下側から見た様子です。
透過性のある黒色フィルムのため、ガラスの開放感を保ちながら、モニター画面を外部から見えなくしています。
実際の導入事例はこちらからご覧いただけます。
KURO-OBIに関するよくある質問
KURO-OBIについて、よくいただくご質問をご紹介します。
■ 全てのモニターが隠れますか?
多くの液晶モニター(LCD)に対応していますが、機種ごとに見え方が異なるため事前確認を行います。
■ ガラスの全面に施工できますか?
部分施工・全面施工どちらにも対応可能です。
■ 既存ガラスにも施工できますか?
はい、既設ガラスにも施工可能です。
■ 室内は暗くなりませんか?
空間全体の明るさが大きく損なわれることはありません。薄い黒色のフィルムのため光は適度に取り入れつつ、やや落ち着いた印象の空間になります。
■ 電気工事は必要ですか?
不要です。短期間で導入できます。
■ フィルムは自分でDIYで施工できますか?
DIYで貼り付けること自体は不可能ではありませんが、異物の混入やカット方法など専門技術が必要なことが多いためおすすめできません。専門業者での施工を推奨します。
まとめ
KURO-OBIは、部屋の中は見えるまま、モニター画面だけを外部から見えなくするステルスフィルムです。
ガラスの開放感や透明感を保ちながら、会議資料や顧客情報など、モニターに表示される情報の覗き見対策ができます。
既存ガラスへの後付け施工が可能で、電気工事も必要ありません。
一方で、モニターの種類やガラスの状態によって施工できない場合があるため、施工前に実際のモニターで確認することが重要です。
会議室や応接室、役員室、個室ブースなど、ガラスパーティションの開放感を活かしながらモニター画面を隠したい場合は、KURO-OBIをご検討ください。