初めてでもわかる調光フィルム導入ガイド|施工条件・電源・可動部まで専門業者が解説

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調光フィルムは、スイッチ操作ひとつでガラスを透明・不透明に切り替えられる機能性フィルムです。
オフィスや医療施設、商業空間を中心に、「開放感」と「プライバシー確保」を両立できる建材として導入が進んでいます。

一方で、初めて検討される際には、
・どんなガラスにも施工できるのか
・扉や自動ドアなどの可動部にも対応できるのか
・工事期間や電源条件はどうなるのか
といった疑問を持たれるケースが少なくありません。

本コラムでは、調光フィルム導入前に知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

調光フィルムとは?基本の仕組み

調光フィルムは、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)技術を用いた機能性フィルムです。

電源OFF時は液晶分子がランダムな方向を向き、光が拡散して白濁(不透明)になります。
電源ON時は分子が整列し、光が直進するため透明になります。

「光を遮断する」のではなく、「光の進み方を制御する」技術である点が特長です。

調光フィルムの構造やPDLC技術の詳しい仕組みについては、調光フィルムの仕組み解説コラムはこちらをご参照ください。

 

設置可能なガラスについて

調光フィルムKasmyは自己吸着タイプのため、基本的にはフラットなガラス面であれば施工が可能です。

■ 施工可能なケース

・新設ガラス

・既設ガラス

・ガラスパーテーション

・ガラスドア

・Rガラス

既存ガラスへの後施工が可能な点は、調光ガラスとの大きな違いの一つです。

■ 施工が難しいケース

・浴室などの多湿環境

・外部に直接面する外窓

・直射日光が強く当たる場所

調光フィルムは電気を使用する製品のため、設置環境の事前確認が重要です。

現地状況を確認のうえ、最適な施工可否をご案内します。

■ 可動部(ドア・自動ドア)への施工

引き戸・開き戸・自動ドア・折戸パーテーションなどへの施工実績があります。

可動部の場合は、配線ルート・通電方法・開閉頻度などの確認が必要です。事前のお打ち合わせを通じて、安全性と意匠性の両立を図りながら最適な施工方法をご提案します。

 

製作仕様とサイズについて

■Kasmyは1mm単位の受注生産

Kasmyは1mm単位で製作する受注生産品です。

  • 既設ガラス:現地調査・実測のうえ、ガラス寸法に合わせてフィルムサイズを算出し製作します。
  • 新規ガラス:図面およびガラスサイズをご支給いただき、その寸法をもとにフィルムサイズを算出し製作します。

ガラス寸法をそのまま反映するのではなく、電極位置やクリアランスを考慮した最適なフィルム寸法を算出します。そのため、納まりや仕上がりの精度を保つことが可能です。

■最大製作サイズと分割施工について

最大製作サイズは1500mm × 3400mmです。

これを超える場合は、1枚のガラス面に複数枚を分割して施工します。分割位置については、ガラス寸法や使用条件、意匠バランスを考慮したうえでご提案いたします。

 

施工条件とスケジュールについて

■電源条件について

調光フィルムは電気で透明・不透明を切り替えるため、100V電源が必要です。

天井裏や近傍の電源から分岐するケースが一般的です。点検口が近くにあると、施工およびメンテナンスがスムーズに行えます。

■納期の目安

Kasmyは受注生産品のため、製作から施工完了までの目安は約3週間です。

スケジュールに制約のある案件についても、可能な範囲で調整いたしますので、まずはご相談ください。

 

調光フィルムのメリット

■新規・既存どちらのガラスにも施工できる

調光フィルムは、既に設置されているガラスにも後施工が可能です。新築時の導入はもちろん、リニューアルやレイアウト変更のタイミングでも柔軟に対応できる点が大きな特長です。

■コストを抑えやすい

ガラス交換を伴わない調光フィルムは、工事範囲を最小限に抑えることができます。製作・輸送・施工にかかる総コストを比較的コントロールしやすく、導入ハードルを下げやすい建材といえます。

■撤去や貼り替えが可能

フィルムタイプのため、将来的な撤去や貼り替えにも対応できます。用途変更やテナント入れ替えなど、長期的な運用を見据えた計画にも適しています。

■軽量で可動部にも対応できる

調光フィルムは薄く軽量なため、ガラスドアや引き戸、自動ドアなどの可動部にも施工実績があります。重量増加が少なく、既存建具への影響を抑えやすいのが特長です。

■短納期対応が可能

受注生産ではありますが、ガラス製作を伴わないため、比較的短い工期で導入が可能です。改修工事やスケジュールが限られた案件にも対応しやすい仕様です。

 

調光フィルムの注意点

■電源が必要

調光フィルムは電気によって透明・不透明を切り替える仕組みのため、ガラス近傍に100V電源の確保や配線経路の計画が必要になります。

■外窓や多湿環境には不向き

電気を使用する製品のため、浴室などの多湿環境や直射日光が強く当たる外窓への施工は推奨していません。設置環境の事前確認が重要です。

■最大サイズに制限がある

最大製作サイズは1500mm × 3400mmです。それ以上のガラス面には分割施工で対応しますが、目地位置や納まりを事前に検討する必要があります。

■通電中は電気代が発生する

透明状態を維持するためには通電が必要なため、使用状況に応じて電気代が発生します。消費電力やランニングコストの詳細については、調光フィルムKasmyの消費電力と電気代|導入前に知るコストとメリットもご参照ください。

 

施工の流れについて

ご相談から施工完了までの流れは、施工の流れページはこちらをご参照ください。

現地確認 → お見積 → 製作 → 施工
という流れが基本です。

 

ビーキャットの対応体制

ビーキャットTOP画像

ビーキャットでは、調光フィルムKasmyを材工一式で対応しています。

・お打ち合わせ、現地調査

・製作

・施工

・アフターサポート

設計事務所様・建材メーカー様・工務店様との協業実績もあり、可動部や特殊形状ガラスへの施工にも対応しています。
また、事前のご相談お打ち合わせ、同行、サンプルのお貸出しなど、無料で承っております。
お気軽にご相談ください。

 

■ 「Kasmy」の施工事例

調光フィルムKasmy 調光フィルムKasmy

ミーティングスペースの大きなガラス間仕切り2面に「Kasmy貼るタイプ(ホワイト)」施工させて頂きました。
おしゃれで高級感のある内装に調光フィルムはぴったりです。

 

その他の事例は以下のページでご覧いただけます。

調光フィルム施工事例_ビーキャット

まとめ

調光フィルムは、「開放感を保ちながら視線を遮れる」建材です。

設置環境・電源条件・ガラス仕様などを事前に確認することで、スムーズな導入が可能です。

調光フィルムKasmyに関するご相談・お見積りは、ぜひビーキャットまでご相談ください。

ビーキャットへのお問い合わせはこちら